SIGMAが2025年4月に発売のフルサイズミラーレスカメラ「SIGMA BF」。その革新的なコンセプトの一つに、メカシャッターを搭載しないという決断があります。

「え、メカシャッターがないの?」と驚かれた方もいるかも

メカシャッターも搭載して欲しかったという方もいるよね
そこで今回は、SIGMA bfがメカシャッターを搭載しない理由、そしてそのメリット・デメリットについて、詳しく解説していきます。

SIGMA bfの「メカシャッターレス」な理由
SIGMA bfは、「撮ること」の本質に立ち返り、撮影体験をよりピュアなものにするために、あらゆる要素をシンプルに削ぎ落としています。

メカシャッターを廃止したのもこの設計思想に基づいています!
従来のカメラに搭載されているメカシャッターは、構造が複雑で、カメラの小型化や軽量化を阻害する要因の一つでした。また、動作音も大きく、静かな場所での撮影には不向きでした。
SIGMA bfは、これらの問題を解決するために、メカシャッターを廃止し、電子シャッターのみを採用するという大胆な決断を
電子シャッターのみのメリット
電子シャッターのみを採用することで、SIGMA bfは以下のようなメリットが
- 小型・軽量化
- メカシャッターを廃止することで、カメラ本体の小型化・軽量化を実現しました。SIGMA bfは、フルサイズセンサーを搭載しながらも、約370g(バッテリー、SDカード含む)という驚異的な軽さを実現しています。
- 静音性
- 電子シャッターは、メカシャッターのような動作音がありません。そのため、静かな場所での撮影や、音を立てたくないシーンでも、周囲に気兼ねなく撮影できます。
- 高速シャッター
- 電子シャッターは、メカシャッターよりも高速なシャッター速度を実現できます。SIGMA bfでは、最高1/25600秒の高速シャッターが可能です。これにより、動きの速い被写体でも、ブレを抑えて撮影することができます。
- ローリングシャッター歪みの抑制
- 従来の電子シャッターでは、動体撮影時に画像が歪んでしまう「ローリングシャッター歪み」が発生することがありました。しかし、SIGMA bfでは、最新の電子シャッター技術を採用することで、ローリングシャッター歪みを大幅に抑制しています。
電子シャッターのみのデメリット
一方、電子シャッターのみを採用することによるデメリットももちろんあります
- フリッカー現象:
- 蛍光灯などの照明下で撮影すると、画像に縞模様が発生する「フリッカー現象」が起こることがあります。
- 一部の撮影シーンでの制約:
- フラッシュ撮影や、高速で移動する被写体の撮影など、一部の撮影シーンでは、電子シャッターでは対応できない場合があります。
SIGMA bfの電子シャッターは進化している
とはいつつもSIGMA BFに搭載されている電子シャッターは従来の電子シャッターのデメリットを克服するために様々な技術が導入されています
- ローリングシャッター歪み抑制
- 高速読み出しが可能なセンサーと画像処理エンジンの組み合わせにより、ローリングシャッター歪みを大幅に抑制しているとのことです
- フリッカー現象抑制
- フリッカー現象を抑制する機能を搭載し、蛍光灯下でも安定した撮影が可能とのこと
まとめ
SIGMA BFは、メカシャッターを廃止し、電子シャッターのみを採用することで、カメラの小型化・軽量化、静音性、高速シャッターなど、多くのメリットを実現しています

電子シャッターのみとすることによるデメリットもありますが、SIGMA bfに搭載されている最新の電子シャッター技術によって、これらのデメリットは最小限に抑えらています!
SIGMA bfは、従来のカメラの概念にとらわれず、新しい撮影体験を提供してくれるカメラです。ぜひ、SIGMA bfで、写真表現の新たな可能性を探求してみてください